写真●マイクロソフトの「Office 2010」展示ブース
写真●マイクロソフトの「Office 2010」展示ブース
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 マイクロソフトは,東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2009」の展示会に,2010年上半期に発売予定の「Office 2010(Word 2010/Excel 2010/PowerPoint 2010/OneNote 2010/Outlook 2010)」を参考出展している(写真)。

 Office 2010の最大の特徴は,パッケージ製品と同時にサービス開始する無料オンライン・サービス「Office Web Apps」で編集できるファイルを作成できる点だ。Office環境が無くても,パソコンのWebブラウザやスマートフォンからWord,Excel,PowerPoint,OneNoteのファイルを編集でき。Office Web Appsは,Internet Explorerのほかに,Firefox,Safariにも対応する。Windows Mobile搭載のスマートフォンからも利用可能だ。

 「PC,Webブラウザ,スマートフォンで使えて,なおかつ,それぞれのデバイスに特化した独自機能を付加することを目指した」。展示ブースで,マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 Office製品マーケティンググループ エグゼクティブプロダクトマネージャの飯島圭一氏は次期Officeの開発コンセプトを熱く語った。

 例えば,PowerPoint 2010の新機能である「ブロードキャスト」は,Webブラウザからのみ利用できる。これは,PCで作成したファイルを,招待したユーザーのブラウザ画面に配信する機能である。スマートフォンに限定した機能の詳細はまだ明らかにされていないが,「デバイスの特徴を生かして,カメラや音声を使う機能が搭載される予定だ」(飯島氏)。