写真●動画サービス「360°move」を展示している国際航業のブース
写真●動画サービス「360°move」を展示している国際航業のブース
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 航空写真などの空間情報サービスを手がける国際航業(東京都千代田区)は、東京ビッグサイトで10月28日~30日に開催中の「ITpro EXPO 2009」の展示会場で全方位撮影が可能な動画サービス「360°move」を展示している(写真)。

 同サービスで用いる5角柱状の特殊なデジタルビデオカメラには、側面と上方を撮影する6つのレンズが付いており、それぞれが撮影した動画を合成してゆがみのないパノラマで表示できる。360°moveは、これまで大学や観光地の案内などで試験的に活用されている。

 国際航業ソリューション事業部営業推進部の中川淳データソリューショングループ法人担当課長は「デジタル撮影なので拡大、縮小や違う角度への切り替えなどは簡単にできる。コンサートやスポーツを撮影すれば迫力のある映像になる」と話す。同サービスは今年11月に提供を開始する予定である。

 国際航業は同じブースでドイツから輸入した「マイクロドローンズ無人飛行機」も展示している。この無人の超小型飛行機は、軍用機を民生用に改良したもの。発売時期や価格は未定だ。設定したコースを自律的に飛行したり、上空からの画像をパソコンに転送したりという機能を持つ。軍用技術だけあって飛行時の騒音は極めて小さいという。このため、雪崩や地滑りが起きた災害地帯や、高層ビルの壁面、橋梁など人が近づきにくい場所の撮影に適している。