米Adobe Systemsと米Salesforce.comは米国時間2009年10月26日,クラウド・コンピューティング環境でリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)を構築するための「Adobe Flash Builder for Force.com」を発表した。

 Eclipseベースの統合開発環境(IDE)を採用し,Salesforce.comの業務アプリケーション開発プラットフォーム「Force.com」とAdobeのコンテンツ配信プラットフォーム「Flash Platform」を統合する。

 同ソリューションを用いて構築したアプリケーションは,ブラウザとデスクトップ・ベースの両方で利用することが可能。Salesforce.comのCRMアプリケーション「Salesforce CRM」やForce.comで開発したアプリケーションにマルチメディア機能を追加したり,既存のアプリケーションの特定の機能や使用条件に対応した新たなコンポーネントを作成したりできる。

 100以上の再利用可能なカスタム・コンポーネントを備え,ドラッグ&ドロップ操作のような直感的なユーザー・インタフェースをアプリケーションに追加することが可能。また,グラフやダッシュボード,アニメーションなどデータを視覚化する機能も組み込める。

 Adobeのデータ管理ソフト「Adobe LiveCycle Data Services」との連携機能を搭載しているため,Adobeのアプリケーション実行環境「Adobe AIR」を通じてクライアント側でローカル保存されたデータと,Force.comのデータベースを自動的に同期化する。

 Adobe Flash Builder for Force.comは,開発者向けプレビュー版をWebサイトで提供している。最終版は2010年前半にリリースする予定。

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