製品ダイジェストの掲載イメージ
製品ダイジェストの掲載イメージ
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 カカクコムは2009年10月22日、企業が製品の型番単位の情報を「価格.com」上に掲載できるサービス「製品ダイジェスト」の販売を開始したと発表した。型番レベルで製品情報を探すような購入意欲が高い消費者に、低価格で情報提供できるサービスとして企業向けに販売する。

 価格.comの製品詳細ページに新設する「特長」欄に、メーカーが自社製品の特長を掲載できるようになる。掲載できる特長は3項目で、それぞれ800文字と3点の写真の掲載が可能。掲載料金は、情報を掲載する製品分野のPV(ページビュー)により異なり、6カ月で1万円、5万円、10万円の3種類となる。

 掲載内容はカカクコムが事前審査する。期間限定のキャンペーンなど製品の特長ではない情報は掲載できない。また、最初に掲載した情報は原則として変更できない。

 価格.comのトップページなどに広告枠を設けるほか、製品詳細ページの上部に特長の抜粋を掲載して、ユーザーを特長ページへ誘導する。現在の価格.comの製品詳細ページには「製品仕様」の情報はあるが、製品の概要を短時間で把握できるコンテンツが存在しないため、ユーザーにとっても情報の補完につながるという。

 カカクコムのインターネットマーケティング部長の大堂充久氏はサービスの特徴を、「ブランド単位でなく型番単位でコントロールできるため、購買意欲が高い人が来る(販促)効率が最もいいページになる。それぞれのPVは少ないが、ターゲットが効くサービスだ」と説明する。

 製品ダイジェストの掲載は11月4日からで、「パソコン、家電、カメラを中心に話題性のある新製品には特長が入る状態」(大堂氏)を目指す。一方、以前からカカクコムが提供してきた企業向けの情報掲載サービス「CRMベース」は中止する。同サービスより低価格にすることで、パソコン、家電、カメラ分野以外のメーカーの開拓も狙う。