米NVIDIAは米国時間2009年10月20日,グラフィックス・プロセサ(GPU)で構成するクラウド・コンピューティング・プラットフォーム「NVIDIA RealityServer」を発表した。極めてリアルな3次元(3D)映像を使うWebアプリケーションが開発できるとしている。

 このプラットフォームは,NVIDIAのGPU「Tesla RS」を搭載するサーバーに,サーバー・ソフトウエア「RealityServer 3.0」とドイツmental imagesのレイトレーシング・レンダリング・ソフトウエア「iray」を組み合わせる。サーバーには8個以上のTesla RSを搭載できる。

 irayは光の反射や屈折を忠実にシミュレーションするが,複数のTesla RSを同時に使うため高速な3D画像作成が可能という。NVIDIAは,自動車や建築物の設計,家具などの販売といった作業で必要とされる,精密な3D画像を作れるとしている。

 NVIDIAはRealityServerプラットフォームの提供を11月30日に開始する。また,非商用に限定したRealityServer 3.0開発者向けエディションの無償提供も同日より行う。

[発表資料へ]