日本システムディベロップメント(NSD)は2009年10月21日、自宅のパソコンなどをシンクライアント端末として利用できるツール「どこでもセキュア」を発表した。新型インフルエンザをはじめとする感染症が流行したり災害が発生した際に、自宅で業務を継続する環境を整備できる。10月30日から提供する。

 どこでもセキュアは、VPNを通じて社内システムや自席のパソコンに接続する。パソコン端末をシンクライアントとして利用するためのソフト「Eugrid Secure Client」と、検疫ソフト「NSD Quarantine Management」で構成する。仮想デスクトップにログオンする、USBメモリーを挿入して起動する、のいずれかの方法で利用できる。

 パンデミック対策だけでなく、在宅勤務の用途にも使える。個別の導入も可能。ツールは最短2週間で導入できるとする。価格はEugrid Secure Clientが98万円から、NSD Quarantine Managementが232万円から(いずれも10ユーザーライセンス価格)。今後1年間で1億円の売り上げを目指す。