ジョイント・イノベーション・ラボ(JIL)は2009年10月21日,JILが提供する携帯電話機向けウィジェットを,シャープや韓国LG Electronics,韓国Samsung Electronics,カナダのResearch In Motionの4社が開発する携帯電話機で利用可能にしていくことに合意したと発表した。これにより,ウィジェットを開発する企業は4社が提供する携帯電話機を通じて,世界に向けてウィジェットを配信できるようになる。

 JILは携帯電話機を利用する新しいテクノロジーやアプリケーション・サービスの開発を目的とした,ソフトバンクと中国のチャイナ・モバイル,英Vodafone Group Plc,米Verizon Wirelessの合弁会社である。主な活動内容は,(1)ウィジェットが携帯電話機で稼働するためのミドルウエアの開発(共通規格の策定),(2)外部のソフトウエア会社がウィジェットを開発するために使うSDK(Software Development Kit)の開発,(3)ソフトウエア開発会社が開発したウィジェットを登録するシステムの開発,(4)登録されたウィジェットをユーザーが購入する際の認証機能や課金機能を持つシステムの開発,である。携帯電話事業者4社のユーザーの総数は10億人を超える。

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