ソフトバンクモバイルは2009年10月20日,通信機能を持つカー・ナビゲーション・システム向けの料金プラン「カーナビプラン」を発表した(写真1)。携帯電話のパケット定額サービスのほかに月額210円を支払うことで,カーナビの通信もパケット定額サービスの定額対象になる。
携帯電話とカーナビはBluetoothで接続する。対象となるカーナビは,本田技研工業の「インターナビ・プレミアムクラブ」,日産自動車の「カーウイングス」,トヨタ自動車の「G-BOOK」に対応した自動車メーカー純正のもの。
このサービスの狙いについて,ソフトバンクモバイルの宮川潤一取締役専務執行役CTOは「いまいち盛り上がらないカーナビと通信の融合を加速するため」と,同日に開催された第1回国際自動車通信技術展の講演で説明した。ソフトバンクモバイルが仕掛けることで,ほかの携帯電話事業者が追随し,産業が活性化することを期待しているという。
今回の施策は,「自動車向け情報サービスを活性化する第1弾」(宮川CTO)と位置付けており,「自動車メーカーやサービス事業者の横串を刺すような自動車向け情報サービス・プラットフォーム」(写真2),「カーナビに加えて携帯電話,ゲーム機などのマルチプラットフォームに対するサービス提供ができる環境」(写真3)を目指してサービスを開発していくという。