イッツ・コミュニケーションズは2009年10月21日,VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの名称を「iTSCOMオンデマンド(イッツコムオンデマンド)」とし, 11月10日に提供を開始すると発表した。

 コンテンツについては,イッツコムに配信プラットフォームを提供するジュピターテレコム(J:COM)グループとの連携により,サービス開始時点からVOD初配信となる超大作映画を含む2万本以上をラインアップする。このうちハイビジョン作品は「NHKオンデマンド」のコンテンツを中心に3500本以上を提供する。

 視聴者のニーズが高い見逃し視聴サービスでは,「NHKオンデマンド見逃し見放題パック」のほか,地上波の民放事業者の新作ドラマなども配信する。専門チャンネルの提供番組やイッツコムのコミュニティー放送で人気の番組など,無料のコンテンツも数多く用意する。サービス開始当初は,「洋画105円企画」や「人気ドラマの複数話の無料提供」など,様々なキャンペーンを展開する。

 iTSCOMオンデマンドは,高機能タイプのSTB(セットトップ・ボックス)である「DVD-HitPot」および「HitPot」の付加機能として,基本利用料の追加なしで提供する。視聴料は,映画・ドラマ・アニメ・教養などは無料~525円が中心の価格帯となる。NHKオンデマンドについては,NHKが設定した視聴料(番組単品の場合105~315円/本,見逃し見放題パックは月額1470円)で提供する。見逃し見放題パックに加入する場合は初月の視聴料を無料にする。
 
 イッツコムは,iTSCOMオンデマンドの開始により,「イッツコムのデジタル放送サービスは,『多彩な専門チャンネルの視聴』『ハイビジョン放送の簡単録画』『いつでも気に入った番組を視聴できるVOD機能』などを機器1台(ワンデバイス)だけで実現可能となり,エンターテインメント性や利便性がさらに高まる」としている。

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