EMCジャパンは2009年10月20日、同社の重複排除ストレージ製品「Avamar」を従量課金で提供すると発表した。名称は「Avamar従量課金パッケージ」。使用したストレージのデータ容量に応じて月額料金が決まる。EMCが従量課金で重複排除製品を提供するのは今回が初めて。

 EMCジャパンの智田公徳BuRA事業部Avamar&Dedupeビジネス推進マネージャーは「これまで安価な製品を望む企業にはシングルノードの製品を提供してきたが、シングルノードは可用性と拡張性に乏しい。今回、安く利用でき、可用性と拡張性も欲しいという企業の声に応えた」と話す。

 Avamarはストレージに加え、データソースのサーバーにインストールするクライアントソフトからなる。今回提供するAvamar従量課金パッケージは、5ノードのストレージを使う。実際にデータを保存するの3ノードで、残りは一つが重複排除などを実行するCPUノード、もう一つは可用性を高めるためのスタンバイノードだ。

 4年契約が前提で、価格は保存容量が1.7T(テラ)バイトから始めるモデルが基本月額料金25万円でG(ギガ)バイト単価は月当たり35円。0.9Tバイトから始めるモデルは基本月額料金が20万円でGバイト単価は月当たり45円。基本月額料金には導入費用と4年間の保守料が含まれている。それぞれのモデルで搭載しているディスク容量が異なり、1.7Tバイトモデルは5.2Tバイトまで、0.9Tバイトモデルは2.6バイトまで拡張が可能だ。課金の対象になるディスク容量は、重複排除後の保存容量になる。