米Microsoftは米国時間2009年10月19日,次期企業向けポータル・サーバー「Microsoft SharePoint Server 2010」と次期オフィス・アプリケーション「Microsoft Office 2010」について,ベータ版を同年11月に公開すると発表した。また,SharePoint Server 2010の新機能を初めて紹介した。SharePoint Server 2010の正式版は2010年上半期にリリースする予定。

 Microsoftは,SharePoint Server 2010を企業向けのビジネス・コラボレーション・プラットフォームと位置付ける。開発時に重視した点として(1)高機能なコンテンツ/アプリケーションを容易に作れる環境で業務の迅速性を向上させる,(2)強化したWebサイト機能で収益拡大/顧客保持を支援する,(3)オンプレミスとクラウドの両環境に対応可能な柔軟性を提供する,という3項目を挙げている。

 Officeと同様のユーザー・インタフェース「Ribbon」(リボン)を採用するほか,ソーシャル・タグや文書ライフサイクル管理といった機能でOffice製品との連携性を高める。標準でビデオやオーディオ,Silverlightなどのリッチ・メディアを扱えるため,動的なWebサイトが作りやすい。Webコンテンツ制作ガイドラインWeb Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.0準拠のコンテンツ管理機能を備えており,アクセシビリティに優れたWebサイトの構築が可能という。

 なおMicrosoftは「Microsoft Project 2010」「Microsoft Visio 2010」のベータ版も2009年11月に公開する予定。

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