米Appleは米国時間2009年10月19日,2009会計年度第4四半期(2009年7~9月)の決算を発表した。売上高は98億7000万ドルで前年同期の79億ドルと比べ25%増加した。純利益は16億7000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.82ドル)で,前年同期の11億4000万ドル(同1.26ドル)を47%上回る大幅増益となった。

 地域別の売上高をみると,米大陸が43億ドルで前年同期比20%増加した。欧州が24億9000万ドルで同45%増,日本が4億3000万ドルで同36%増だった。米国外における収入は総売上高の46%を占めた。

 当期に販売した「Macintosh」コンピュータは305万台で,前年同期と比べ17%増加した。デスクトップ・パソコンが16%落ち込んだが,ノート・パソコンが35%増加した。携帯型メディア・プレーヤ「iPod」の販売台数は1020万台で,同8%減少した。携帯電話「iPhone」は同7%増の740万台を販売した。

 同社CEOのSteve Jobs氏によると,MacintoshとiPhoneは,四半期ごとの販売台数としては過去最高を記録した。同氏は,「ホリデー・シーズンに向けて強力なラインアップをそろえており,2010年向けにいくつかの新製品も用意している」と述べた。

 米メディアの報道(New York Times)によると,アナリストが予測した当期の売上高は92億ドル,1株当たり利益は1.42ドルだった。

 通期(2008年10月~2009年9月)の売上高は前年度比12%増の365億4000万ドル,純利益は同18%増の57億ドル(希薄化後の1株当たり利益は6.29ドル)となった。

 同社CFOのPeter Oppenheimer氏は,2010年度第1四半期(2009年10~12月)の業績見通しとして,売上高を約113億~116億ドルの範囲,希薄化後の1株当たり利益を約1.70~1.78ドルの範囲と予測している。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]