図●「リーフ」のサイドビュー。ルーフ後部で飛び出た部分が太陽電池搭載スポイラ
図●「リーフ」のサイドビュー。ルーフ後部で飛び出た部分が太陽電池搭載スポイラ
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 日産自動車は、2010年度に発売する電気自動車(EV)「リーフ」で、太陽電池を採用する。ルーフ後端のリアスポイラ上に太陽電池パネルを配置し、車載機器による電力消費を補う。特定のグレードで搭載する。同社はリーフを、第41回東京モーターショー(一般公開日:2009年10月24日~11月4日)に出展する。

 リーフには、第3世代携帯電話の通信モジュールを搭載する計画で、車両の状態をデータセンターにアップロードすることができる。ユーザーは手持ちの携帯電話から専用サイトにアクセスすることで、クルマのLiイオン2次電池の残量を確認したり、乗車前に携帯電話からエアコンを作動させることなども可能。ただし、これらの機能を実現するには、クルマが停止している場合でも、ユーザーからの携帯電話からの要求を受け付けられるように、車載機器のシステムの一部は常時作動している必要がある。同社は、リーフに太陽電池パネル搭載グレードを用意することで、車載機器による消費電力を補い、航続距離の減少を抑える。

 太陽電池パネルの配置をルーフではなく、スポイラにしたのは、ライン装着が容易であるため。ルーフで対応しようとすると作業が大掛かりになるが、今回のシステムであれば、必要に応じて太陽電池搭載スポイラを車体に組み付けることで対応できる。