SI事業を手掛けるベンチャー企業のルート42は10月16日、設計書を作成するだけで業務システムを自動開発するソフト「MOD99」の新版の出荷を開始した。新版ではユーザインタフェースを改善し、安定性を向上さた。高橋一成代表取締役は「プログラミング知識のない業務担当者でも、フォーマットに基づいて設計書を記述すれば、システムを開発できる」と説明する。

 MOD99を使った開発では、Excel上で「ER図」「メタデータ定義書」「コード定義書」「画面定義書」の4種類の文書を作成する。これらのファイルをMOD99に入力すると、内部的に一度ExcelのデータをXMLに変換してから、Javaのソースコードを自動生成する。「要件が明確である場合なら、1日でシステムを稼働させることも可能」(高橋代表取締役)という。

 短期にシステム開発したいユーザー企業や、開発コストを削減したいSIerに向けて販売する。最低価格は200万円。月額10万円から利用できる料金体系も用意している。