会津若松市でのOpenOffice.org収録CD-ROM配布状況(写真提供:会津若松市)
会津若松市でのOpenOffice.org収録CD-ROM配布状況(写真提供:会津若松市)
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会津若松市のOpenOffice.org収録CD-ROM配布ポスター(写真提供:会津若松市)
会津若松市のOpenOffice.org収録CD-ROM配布ポスター(写真提供:会津若松市)
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 会津若松市は2009年10月14日,オープンソースのオフィス・ソフトであるOpenOffice.orgを収録したCD-ROMの市民への無償配布を開始した。500枚を作成し,市民センターなどに設置。CR-ROMへの広告掲載で作成経費をまかなった。

 会津若松市は2008年5月より,市庁舎のパソコンのオフィス・ソフトをOpenOffice.orgに順次移行している。移行により5年間で約1500万円のコスト削減を見込む。すでにOpenOffice.orgを全パソコン約840台にインストール済みで,更新したパソコン約240台にはMicrosoft Officeは搭載せずOpenOffice.orgのみを導入している(関連記事)。

 配布したCD-ROMには,OpenOffice.org 3.1.1のほか,会津若松市が作成したガイドブック「オープンオフィスにしませんか?」(関連記事)と可知豊氏が作成した「オープンオフィス入門ガイド」も収録した。

 OpenOffice.orgの標準文書形式であるODF(OpenDocument Format)形式による会津若松市の申請様式(19手続き84種類)も収録している。会津若松市では市の標準文書ファイル形式としてODFを採用している。無償で利用可能なOpenOffice.orgで読み書きできるODF形式にすることで,市民が有償ソフトを購入しなくともすむようにすることなどが狙い。

 今回広告を掲載したのは,ODFに対応したWebオフィス・アプリケーションをSaaSで提供しているゾーホージャパン。CD-ROMは500枚を作成し,市内の各市民センターおよび公民館などに設置した。市内の小中学校や団体などへの配布も検討している。

◎関連リンク
オープンオフィスCD-ROMの配布について(会津若松市)
オープンオフィスCD-ROMを作成し配布(会津若松市長 かんけ 一郎のブログ)