NECは,本社ビル内にクラウド・コンピューティングのショールーム「NECクラウドプラザ」を開設した(写真1,2)。シュールーム内の端末から同社のデータセンターにアクセスすることで,同社が7月に始めた「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」を実体験できる。
クラウドプラザで体験できるシステムでは,同社が実践している経営システムの改革事例とSaaS(service as a service)の提供例を紹介している。
新しい経営システムでは,グループ企業を含めた経営情報を一元化し,“見える化”している。NECは,経営システムの改革を通じて,対象領域の間接部門費用を2012年度までに2割以上削減することを目標にしている。グループ会社で重複する業務システムや,前後の業務プロセスの重複を省くことで実現する。
SaaSの提供例では,RFID(無線タグ)を活用した人事・勤怠管理システムや,デジタルサイネージ,医療機関をまたぐ診療データの共有などを体験できる(写真3)。