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日経コンピュータ

IBM版“RAC”でDB2を拡張、オラクルと同じディスク共有型クラスタを採用

 

2009/10/14
吉田 洋平=日経コンピュータ,森山 徹=日経コンピュータ

 米IBMは2009年10月9日、DBMS(データベース管理システム)ソフト「DB2 9.7」のオプション機能として、ディスク共有型のクラスタ機能を11月に追加すると発表した。名称は「DB2 pureScale」。オラクルのクラスタソフト「Real Application Clusters(RAC)」と同様のアーキテクチャを採用し、トランザクション系DBのパフォーマンス、および可用性の向上を図った。
 
 IBMはこれまでディスク非共有(シェアドナッシング)型のクラスタソフトを採用していた。DB2 pureScaleでは、一つのディスク装置上のデータに対して複数のノードが同時アクセスできる。ノード間でデータロックの情報などを共有することで実現している。

 ディスク共有型のクラスタ構成は、ノード追加によるスケールアウトが可能だ。半面、ノード数の増加に伴うオーバーヘッドが指摘されている。pureScaleのスケーラビリティについてIBMは「100台以上のIBM製Power Systemsサーバーをクラスタ接続した場合でも、80%以上の拡張性を達成した。競合の製品は半分以下のサーバーでも60%以下の拡張性に満たない」とし、オラクルとの差を指摘した。
 
 pureScaleは拡張性を高めるために、ノード間をつなぐネットワークに独自プロトコルを使い高速化を図った。もう一つ、同社がメインフレームで培ったクラスタ技術を生かして、スケーラビリティを向上させたという。具体的には、複数のメインフレームを協調して動作させる「並列シスプレックス」技術を取り入れたとみられる。

 IBMは5月に発表したDB2 9.7で「Oracle Database」用のSQL言語「PL/SQL」や関数への対応を発表している。pureScaleは「RACがあるからOracle」というユーザーに向け、オラクルからの移行を促すための施策といえる。

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