ストレージ関連の業界団体Storage Networking Industry Association(SNIA)は米国時間2009年10月12日,クラウド・ストレージの啓発/推進を目的とする組織「Cloud Storage Initiative(CSI)」を発足させたと発表した。クラウド対応ストレージ・システムや標準技術の教育活動などに取り組む。

 CSIは,SNIA内で実行されているクラウド・ストレージ関連の教育や技術開発,事業化,マーケティング,実装といったすべての活動をとりまとめる。ベンダーやユーザー・コミュニティにも働きかけ,情報提供の機会を設けていく。SNIAのクラウド・ストレージ技術ワーキング・グループ「SNIA Cloud Storage Technical Work Group(TWG)」の技術開発活動も支援する(関連記事:ストレージ業界団体SNIA,クラウド・ストレージの技術ワーキング・グループを発足)。

 具体的には,クラウド管理インタフェース仕様「Cloud Data Management Interface(CDMI)」の推進,クラウド・ストレージ紹介テキスト「Cloud Storage Tutorial」の提供などを行う。グリッド・コンピューティング推進団体Open Grid Forum(OGF)と共同でCloud Storage TWGの開発した技術に関する報告書も提供する(関連記事:グリッド・コンピューティング関連の2団体が合併,新団体「OGF」を旗揚げ )。そのほかの標準化団体とも協力していく。

 CSIの主なメンバー企業は,カナダBycast,米EMC,日立製作所の米国法人Hitachi Data Systems(HDS),米Hewlett-Packard(HP),米LSI,米NetApp,米Olocity,米Sun Microsystems,米Symantec,米Xiotechなど。

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