Googleが提案した動的コンテンツのインデックス化手順(同社Katharina Probst氏による)
Googleが提案した動的コンテンツのインデックス化手順(同社Katharina Probst氏による)
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 米Googleは米国時間2009年10月7日,Ajax対応アプリケーションで生成されたWebページを検索エンジンのクロール対象にする方法を提案した。多くのWebサーバーと検索エンジンがこの技術を採用すれば,高度な機能を備えるインタラクティブなAjax対応Webサイトも検索可能になると見込む。

 Ajaxを採用しているWebサイトは,ユーザーがアクセスしてきた際の状態に合わせて表示用コンテンツを生成する。この種のコンテンツは事前のインデックス化が不可能であるため,検索エンジンは検索対象にできない。Googleは,Webサーバーが検索エンジン用クローラからの要求に応じ,簡易Webブラウザで静的なHTMLコンテンツをあらかじめ作る,という方法を提案した。Webサーバーは,このHTMLコンテンツをクローラに返してインデックス化させ,検索可能なコンテンツとして処理してもらう。

 HTMLコンテンツ生成に利用した状態情報は,特殊な形式のURLを使ってWebサーバーとクローラ/検索エンジン間で共有する。このコンテンツと生成に必要な状態情報をまとめて管理することで,インデックス化済みコンテンツと本来の動的コンテンツを結びつける。

 ユーザーが検索を実行すると,検索エンジンは該当するHTMLコンテンツの状態情報付きURLを表示する。WebサーバーはこのURLから読み出した状態情報を使ってコンテンツを生成する。ユーザーから見ると,動的なコンテンツが検索できることになる。

 この方法はWebサイトおよび検索エンジンに大きな改造を施す必要がないため,少ない負担で導入可能とGoogleは見ている。同社によると,現在Webサイト全体の70%弱がJavaScriptなどで動的コンテンツを生成しているという。

[Google公式ブログへの投稿記事]