NTTコミュニケーションズは2009年10月8日、仮想ホスティングサービス「グリーンホスティング ベーシック」とストレージサービス「グリーンストレージ」を発表した。NTTコムのVPNサービスまたはインターネットに直結して、通信回線料金込みで提供する。グリーンホスティング ベーシックは10年4月から、グリーンストレージは09年12月から提供を開始する。グリーンホスティング ベーシックは10年3月末まで無償のトライアルを実施する。

 グリーンホスティング ベーシックは仮想マシンを切り出して貸し出すサービスだ。Xeon 1GHz相当のCPU、1Gバイトのメモリー、100Gバイトのストレージで2万円台の料金を予定している。仮想化技術にはLinuxカーネルに統合された仮想化機能「KVM」を採用。オープンソースの活用で低コスト化を図っている。KVMを採用した商用サービスは「世界的に見てもまだ少なく、かなり先行している」(村上守IPテクノロジー部担当部長)という。

 まずは仮想マシン貸しからスタートするが、今後はファイアウオールも提供予定で、負荷分散機能の提供も検討中という。これらは仮想マシン上で動作するソフトウエアとして提供する。このほか、ミドルウエアやアプリケーションの提供も視野に入れているという。

 グリーンストレージはネットワーク経由でファイルサーバーを利用できるサービスだ。月額料金は100Gバイト当たり2万1000円を予定している。「従来の自社サービスに比べると1バイト当たりの単価を数分の1にした」(販売推進部の中山幹公担当部長)。