写真1●「Gentoo Linux 10.0 Live DVD」のデスクトップ画面
写真1●「Gentoo Linux 10.0 Live DVD」のデスクトップ画面
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 Gentoo Foundationは2009年10月5日に,最新版Linuxディストリビューションのライブ版「Gentoo Linux 10.0 Live DVD」をリリースした。Gentooは,はじめのリリースから今年で10年目を迎える。そこで,今回のバージョンではGentoo 10.0のようなリリース回数と,同年に再リリースした回数が分かるような名称となっている。ちなみに前バージョンまではGentoo 2008.0のようにリリースした年の年号と,同年に再リリースした回数を合わせた形式で表記していた。

 Gentoo Linux 10.0 Live DVDでは,主に各アプリケーションのバージョンアップが行われている。例えば,カーネル 2.6.30,glibc 2.9,gcc 4.3.2が採用されている。デスクトップ環境では,KDE 4.3.1(写真1),GNOME 2.26.3,Xfce 4.6.1などが選択できる。さらに,OpenOffice.org 3.1.1,Firefox 3.5.3,GIMP 2.6.4,MPlayer 1.0 rc4などが利用可能だ。

 今回リリースしたGentoo Linux 10.0 Live DVDは,メディアから直接起動することが可能なライブ形式を採用している。そのため,インストールすることなくGentooを試すことが可能だ。また,インストーラも搭載されているため,気に入ったらパソコンにインストールして利用できる。

 なお,ライブ版は2種類のISOイメージで提供されている。1つはx86系32ビットと64ビットCPUに対応したハイブリッド形式,もう1つは64ビットCPUのみに対応したイメージだ。いずれも,Gentoo Linuxのオフィシャル・サイト(http://www.gentoo.org/)から入手できる。

 Gentooはインストール時にパッケージをビルドするため,利用するシステムに適したパッケージをインストールできるのが特徴。また,パッケージ管理システムのPortageでは,パッケージの自動ダウンロードや依存関係の解消などに強絵,パッケージをビルドしてインストールすることが可能である。

■変更履歴
第2段落で「カーネル 3.6.30」としていましたが,正しくは「カーネル 2.6.30」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/10/08 14:00]