米IBMは米国時間2009年10月6日,クラウド・ベースの企業向けストレージ・ソリューション「IBM Smart Business Storage Cloud」と「IBM Information Archive」を発表した。いずれも企業内インフラを使うプライベート・クラウド環境にデータを保存する。

 Smart Business Storage Cloudは,総容量数ペタ・バイトのデータを保存できるストレージ・システムをプライベート・クラウドで構築する。数十億個のファイルを高速に扱えるという。一般的な複数のファイル・アクセス・プロトコルに対応しているため,クラウド・ストレージのファイル書き込み/読み出しは簡単なファイル・コピー操作で行える。

 Information Archiveは,法規制に伴う情報保持を支援するためのソリューション。ハードディスク装置(HDD)やテープ装置とソフトウエアを組み合わせ,管理ポリシーに基づいてデータを自動保存するクラウド・ストレージを実現する。テープに書き込まれているデータであっても意識することなく扱えるため,情報保持にかかわる作業負荷を軽減できる。

 またIBMは,新たに3種類のクラウド・コンピューティング導入/運用支援サービスを提供する。さらに,今後パブリック・クラウド対応ストレージ・ソリューションなどを追加し,クラウド製品系列を拡充していく計画。

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