米Amazon.com傘下の米Amazon Paymentsは米国時間2009年10月5日,モバイル機器向け決済サービス「Amazon Mobile Payments Service(Amazon MPS)」の外部提供を開始したと発表した。一般の通信販売Webサイトなどでも,Amazon.comのユーザー・アカウントを使った決済サービスが実現できる。

 Amazon MPSは,Amazon.comと同様の決済機能を外部Webサイトに組み込むためのサービス。ユーザーがAmazon.com用アカウントでサインインすると,各Webサイト専用のアカウントを取得することなく代金の決済が済ませられる。Amazon.com用アカウントに登録した決済/配送先情報を流用するため,モバイル通販利用時の手間が少なくなり,利便性が向上する。

 Webサイトへの導入はAPIで簡単に行えるという。ユーザー向け操作画面は,モバイル機器から使いやすい構成にした。Amazon.comのパソコン向け決済サービスを利用しているWebサイトは,大きな開発作業をせずモバイル向けサービスを追加導入できる(関連記事:Amazon,自社の決済インフラの外部利用を可能に)。

[発表資料へ]