米AT&Tと台湾High Tech Computer(HTC)は米国時間2009年10月5日,新モバイル機器用OS「Windows Mobile 6.5」ベースの携帯電話機「HTC PURE」と「HTC Tilt 2」を発表した。HTC PUREは直ちに,HTC Tilt 2は数週間後に米国で販売を開始する。月額69.99ドルからの通信サービスを2年間契約し,50ドルの郵送キャッシュバックを利用した場合の価格は,HTC PUREが149.99ドル,HTC Tilt 2が299.99ドル。

 HTC PUREは3.2インチWVGA表示のタッチスクリーン付き画面を全面に配置したコンパクトな端末。ビデオ撮影が可能な500万画素オートフォーカス・カメラや,本体の傾きを検知する加速度センサー,周囲の明るさを調べる測光センサーを備える。HTC Tilt 2は,見やすい角度に調整可能な3.6インチWVGA表示タッチスクリーン付き画面を搭載し,画面をスライドさせるとQWERTYキーボードが現れる。320万画素カメラを内蔵し,テレビ会議に利用できる。スピーカとマイクを2系統設けることで,テレビ会議時のノイズ抑制力を高めたとしている。

 AT&Tは,米Microsoftのモバイル端末向けアプリケーション販売/配布サービス「Windows Marketplace for Mobile」で,HTC PURE/Tilt 2用アプリケーションや料金明細書を提供する予定。

 Windows Mobile 6.5は,Webブラウザ「Internet Explorer Mobile」に新たなレンダリング・エンジンを搭載して刷新し,「Adobe Flash Lite」に対応させた。オンライン・サービス「Windows Live」と連携させたり,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」「MySpace.com」やミニブログ・サービス「Twitter」などを利用したりできる。 現在,世界各地の携帯電話キャリアとメーカーがWindows Mobile 6.5搭載端末の発売に向けて準備している(関連記事:Microsoft,「Windows Mobile 6.5」携帯電話の発売は10月6日)。

 なおAT&Tは同日,フルブラウザを搭載する新たな携帯電話機4モデル「Pantech Reveal」「Pantech Impact」「Samsung Mythic」「Samsung Flight」も発表している。

[発表資料(HTC PURE/HTC Tilt 2)]
[発表資料(フルブラウザ搭載機)]