NTT西日本は2009年10月5日,電力線を使ってデータ通信が可能なQoS(優先制御)対応PLCアダプタ「PN-1100HD-S」を10月22日に販売すると発表した。QoSに対応しており,パソコンなどのデータ通信とIP電話サービス「ひかり電話」,IPTVサービス「ひかりTV」を同時利用した場合でも,音声データや映像データを優先させることで音声や映像が途切れにくく,快適な通話や視聴が可能となるという。

 ルーターなどネットワーク側の通信機器に接続する「マスターアダプタ」と,パソコンなどに接続する「ターミナルアダプタ」を電源コンセントに差し込むだけで,LANケーブルの配線が困難な場所や,遮蔽物などにより無線の電波が届かない場所でも手軽にネットワーク環境を構築できるという。

 「PN-1100HD-S」はマスターアダプタ1台とターミナルアダプタ1台のセット商品で,販売価格は1万5750円である。増設用アダプタの「PN-1100HD」は7875円。通信速度は最大90Mbps(UDP速度)で,マスターアダプタとターミナルアダプタの通信速度を本体正面にある三つのインジケータの点灯度合いにより確認できる。マスターアダプタ1台につき,ターミナルアダプタを最大15台まで増設できる。

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