デジタル放送推進協会(Dpa)は2009年10月2日に記者懇談会を開催した。冒頭で総務省の補助事業として行っている総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)の活動状況などを説明した後,記者との間で質疑応答を行った。質疑応答の主な内容は以下の通りである。

デジサポが行っている地上デジタル放送の説明会の大半は平日開催で,働いていると行けない時間帯が多い。週末の説明会を増やす予定はないのか。

もう少しお金があれば土日の開催を増やすことができるが,なかなかそこまで行っていない。夜に説明会を開いてカバーしようとしているが,なかなか集客できないというのが実態だ。「シフトを見直して土日の説明会を充実させなければいけないのではないか」という話をしている。今よりは増やすことができると思う。

高速道路や電力会社の施設が原因で地上放送を受信できない地域で使われている電波障害対策共聴施設のデジタル改修について,高速道路会社や電力会社から「デジタル改修費を負担しない」という声が出ている。困った共聴施設のユーザーがデジサポに駆け込むケースが今後増えそうだが,この問題についてどう考えているか。

 共聴施設が利用者側に譲渡されているのであれば,地上放送のデジタル化によって個別受信ができるようになる場合については個別にアンテナを付けていただく。デジタル化した後も電波障害が残る場合,利用者側が共聴施設を改修してデジタル対応する。もしくはケーブルテレビ(CATV)経由の視聴に切り替えてもらう。これらの費用については助成金が適用される。管理組合にそのような動きがあれば我々としては資金面での支援や,技術的なアドバイスをさせていただく。国や公共団体が保有している共聴施設は助成対象外となる。

政権交代の影響は何かあったか。

 シルバーウィークの地デジのイベントで,内藤正光副大臣に挨拶をしていただいた。そのときに「地デジ推進をやります」とはっきり言われた。今週の火曜日(9月29日)には内藤副大臣と渡辺周副大臣がDpaに視察に来られた。そのときは「新政権も地デジは非常に大事だと思っている」とおっしゃっていた。