写真1 JVC・ケンウッドによるRYOMAとM-LinXの発表会
写真1 JVC・ケンウッドによるRYOMAとM-LinXの発表会
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写真2 「RYOMA」の試作機。各種放送の受信機能と録画機能,ネット接続機能を収めた
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写真3 新たに開発したメニュー画面からオーディオとビデオなどのサービスを切り替える
写真3 新たに開発したメニュー画面からオーディオとビデオなどのサービスを切り替える
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写真4 M-LinXの画面例 ラジオ放送(音楽)のほかに,動画や静止画などの付加情報も表示できる
写真4 M-LinXの画面例 ラジオ放送(音楽)のほかに,動画や静止画などの付加情報も表示できる
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 JVC・ケンウッド・ホールディングスは2009年9月30日,オーディオ,ビデオ,通信を融合した新製品「RYOMA」(リョーマ)と,通信と放送を融合した新サービス「M-LinX」(エム-リンクス)を開発したと発表した(写真1)。発売時期は2010年春を予定している。

 RYOMAは,Blu-ray Discレコーダ,HDD(ハードディスク装置),デジタル・テレビ放送チューナ,FM/AMラジオ・チューナ,デジタル・アンプを1台に集約した商品。発表会では独立ボックス型の試作機(写真2)を披露,これをテレビ受像機と接続することで,テレビとラジオ放送を1台で視聴し,録画できるようになる。これらの多様なサービスを自由に切り替えられる直感的インタフェースも開発した(写真3)。

 M-LinXは,インターネット経由でラジオ放送を伝送するサービス。これにより,室内を含む難聴取地域でもノイズが少ないラジオ放送だけでなく,映像や静止画情報,文字などの情報を合わせて送ることができる(写真4)。

 9月30日の発表会に登壇したJVC・ケンウッド・ホールディングス執行役員常務の前田悟氏は,ソニー在籍時にネット機能付きテレビ「ロケーションフリー」などを開発したアイデアマン。今回の開発では,オーディオやビデオといった既存事業部の垣根を取り払い,「例えば,テレビ(受像機)でラジオ(放送)も聴きたいという,ユーザー本位の発想で設計した」という。

 今回は技術開発の発表で,価格や提供時期,サービスなどの詳細は改めて発表する。