フリービットは2009年9月29日,ファブレス・メーカーのエグゼモードと共同で,デジタル家電の開発を行うためのプラットフォームを開発したと発表した。このハードウエア・プラットフォームは,米GoogleとOpen Handset Alliance(OHA)が推進するAndroid OSとフリービットのサーバー・ソフト「ServersMan」を組み合わせて,ネットワークへの接続機能を持たせたもの。これにより,設備を持たない企業でもデジタル家電機器とその機器が利用するネットワーク・サービスを含めて自由にデザインし,提供できるようになるという。また,フリービットは同日,エグゼモードの全株式をKFE JAPANから取得し,2009年9月30日付けで子会社化すると発表した。

 今回のプラットフォームでは,携帯電話機をターゲットにしたOSであるAndroidを基本に,ネットワーク・サービスに不可欠なユーザー認証や機器認証,課金向けのネットワーク接続をフリービットの独自技術「ServersMan」を使って提供する。エグゼモードが持つハードウエア設計と製造のノウハウに,フリービットが持つネットワーク設計および運用,課金,サポートまでを統合することで,プライベート・ブランドによる家電事業を手がける企業向けに,ネットワーク,ソフトウエア,ハードウエアをワン・ストップで提供するOEM事業「Ubiquitous CE Maker's Maker」を展開する。

 「Ubiquitous CE Maker's Maker」では,利用企業の要望に合わせた柔軟なカスタマイズをローコストで実現するという。また,コンサルティングや設計,製造といった開発の初期段階から製品出荷後のアフター・サポートまで,フリービット・グループがまとめて提供することで,開発から出荷までに要する期間を短縮できる。

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