写真●シャープのLED AQUOS LXシリーズ4モデルと,同社の松本雅史副社長。LXに採用されるパネルは同社の亀山工場でなく,10月稼働開始の堺工場製になる
写真●シャープのLED AQUOS LXシリーズ4モデルと,同社の松本雅史副社長。LXに採用されるパネルは同社の亀山工場でなく,10月稼働開始の堺工場製になる
[画像のクリックで拡大表示]

 シャープは2009年9月29日,液晶テレビの新シリーズ「LED AQUOS LX」を発表した(写真)。LXの特徴は,発光効率の高いLEDのバックライトと,9月16日に発表された新技術「UV2A」(2はVの乗数,「ユーヴイツーエー」と読む)を採用することで光を通しやすくしたパネルを搭載したこと(参考記事)。これにより「業界トップ・レベルの低消費電力を実現した」(松本雅史代表取締役副社長)としている。

 LXシリーズには,液晶サイズが40型,46型,52型,60型の4モデルがある。いずれも1920×1080ドットのフルハイビジョン表示。消費電力は,液晶サイズが小さいモデルから 145W, 172W, 192W, 275W。2008年6月発売の従来モデル(GXシリーズ)は46型で280W,52型で315Wであり,同サイズで比較すると約35%の削減,LXの60型はGXの46型よりも消費電力が小さいことが分かる。

 LEDバックライトは,従来の冷陰極管を使ったバックライトと比べて,消費電力だけでなく,発光の均一性や高速応答の性能も優れる。同社は,「LEDバックライトをLXに限らず,ほかのモデルにも徐々に採用し,2012年には大半のモデルで搭載する」(松本副社長)としている。