図●マッシュマトリックスのMashup PlatformはForce.com上で動く
図●マッシュマトリックスのMashup PlatformはForce.com上で動く
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 ネットマトリックスは2009年9月29日、Salesforce CRMやGoogle Appsなど外部のWebサービスと、社内にあるSFA(営業支援)システムを連携させる仕組みを構築する「マッシュアップ導入支援サービス」の提供を開始した。1ユーザー当たり月額1500円程度のツールを利用することで、大きな開発コストをかけずに、1画面で複数のシステムの情報を閲覧可能にする。

 同サービスが採用するツールは、ベンチャー企業であるマッシュマトリックスが開発・販売する「mashmatrix Mashup Platform」。SaaS方式で提供するソフトウエアである。マッシュマトリックスのサーバーのほか、セールスフォースのアプリケーション実行基盤「Force.com」で動作する。

 特徴は、社内システムに保管する情報を外部のサービスに公開する必要がないこと。顧客からの注文履歴や入金情報などをセールスフォースのサーバーなどを経由することなく、Salesforce CRMの画面に表示できる()。「通常はファイアウオールなどの設定を変更し、外部のサーバーが社内サーバーと通信可能にする必要があった」とマッシュマトリックスの冨田真一代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は指摘する。

 Force.comで動くMashup Platformの場合、ブラウザでセールスフォースのサーバーにブラウザでアクセスすると、Salesforce CRMの情報に加えて、社内システムから情報を取得するスクリプトをダウンロードする。ブラウザがそのスクリプトを実行して、社内システムから注文履歴などを取得する仕組みだ。

 ネットマトリックスは、まずは企業内のSFA(営業支援)システムをターゲットに構築支援コンサルティングサービスを提供する。