図 左がディスプレイと商品サンプルを配布する機構部で,右がディスプレイと商品陳列棚でそれぞれ構成。
図 左がディスプレイと商品サンプルを配布する機構部で,右がディスプレイと商品陳列棚でそれぞれ構成。
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 凸版印刷は2009年9月28日,デジタルサイネージ端末「プロモーションマシン(通称サンプリン)」の記者発表会見を行った。プロモーションマシンは店頭における商品の販売促進を狙うものである。商品情報を表示するディスプレイに加え,サンプル商品を配布する機能,デジタルサイネージを見た人数を測定する機能などを備えている。

 会見は凸版印刷 情報コミュニケーション事業本部 メディア事業開発本部 本部長の山岸祥晃氏が出席した。主な質疑応答は以下の通り。

――プロモーションマシンはどのような場所に置くのか。
スーパーなどの店舗に置くことを想定している。2009年10月中旬に小売店舗での設置を目指して調整しているところだ。

――プロモーションマシンを設置したり,維持したりする費用は誰が負担するのか。
凸版印刷が設置費用や維持費用を負担する。店舗には場所と電気代の負担と,サンプル商品の補充作業をお願いする。

――凸版印刷の収益源は何か。
デジタルサイネージに表示するコマーシャルから得られる広告費と,サンプル商品配布による販売促進費を収益源にする。広告はプロモーションマシン単独ではなく,電子チラシサイト「Shufoo!」における広告と連動している。

――プロモーションマシンにサンプル商品は何個入るのか。
タバコサイズの商品が400個入る。

――プロモーションマシンの設置目標数を教えてほしい。
2010年3月末までに50台の設置を目標にしている。

――二つあるディスプレイの上部それぞれにカメラが付いているが,使い方を教えてほしい。
左のカメラはサンプル商品とそれを持つ客を撮影し,ディスプレイに表示するものだ。このときカメラがサンプル商品を認識し,表示する映像にアニメを合成して表示する。右のカメラは,ディスプレイを見た人数を測定するためのものである。性別と年代を判定しており,デジタルサイネージの効果測定に使う。

――プロモーションマシンは無線通信機能があるとのことだが,どのような回線を利用するのか。
プロモーションマシンはコンテンツを管理するサーバーとデータ通信をする。その際には第3世代移動体通信(3G)システムを利用している。プロモーションマシンに加えて,店舗の売り場に設置する小型のデジタルサイネージ端末も提供するが,こちらはUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXを使う。