NECビッグローブは2009年9月28日,大規模な同時アクセスに対応可能な動画配信プラットフォームの提供サービス「meshCast」を同日に開始したと発表した。このサービスはP2P(Peer to Peer)技術を活用したもので,NECビッグローブのサーバーからの動画配信に加え,視聴者のパソコンからの配信も併用する。効率的なライブ動画配信プラットフォームを提供するという。

 急激に視聴者が増えた際も,視聴者のパソコンからも分散して動画を配信することでサーバーにかかる負荷を大幅に低減し,動画配信サービスの安定化を図ることができる。短時間にサーバーへのアクセスが集中するライブ動画配信において,「従来技術の10分の1程度のサーバー・ネットワーク設備で対応できるため,企業に対して低コストで短期間に動画配信基盤を提供することが可能になる」(NECビッグローブ)という。meshCastの設定費用は21万円で,配信利用料は31万5000円 / 回からである(同時接続数が3000人を超える場合は別途見積もり)。コンテンツのエンコードが必要な場合は,別途費用が掛かる。

 meshCastではBIGLOBEサーバで管理されたコンテンツのみが配信される。利用者のパソコンから配信される場合も,管理されたコンテンツのみがメモリー上で共有される。さらにWindows Media Rights Management方式のDRM(デジタル著作権管理)による著作権の保護にも対応している。

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