写真●サイボウズの青野慶久代表取締役社長(右)とマイクロソフトの樋口泰行代表取締役社長(左)
写真●サイボウズの青野慶久代表取締役社長(右)とマイクロソフトの樋口泰行代表取締役社長(左)
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 サイボウズは2009年9月28日,グループウエア製品の開発とマーケティングにおいてマイクロソフトと業務提携することを発表した。「Microsoft Office SharePoint Server」を開発プラットフォームとしたグループウエア新製品を開発し,2010年上半期に発売する計画だという。

 サイボウズの青野慶久代表取締役社長(写真右)は,今回の業務提携を同社製品の「海外展開への足がかり」と位置づける。同社は2001年6月に米国現地法人を設立したが,2005年7月に清算しており,米国市場参入は失敗に終わった。「単独の事業展開には限界を感じた。今度は,グローバル展開しているマイクロソフトとパートナー連携することにより,世界展開を狙う」(青野氏)。

 一方,マイクロソフトの樋口泰行代表取締役社長(写真左)は,「当社はワールドワイドで共通のプラットフォームを作っており,細かなローカル文化への対応はサイボウズのようなパートナー企業と連携することによって補う」と述べ,今回の業務提携の狙いは国内市場のマーケティング強化にあるという考えを示した。

 両社は今後,共同で製品ニーズのヒアリングを実施し,新製品の仕様を検討していくという。新製品の開発は,「ゼロから開発するのではなく,既存のサイボウズ製品をSharePoint Server上に移行する作業になる」(青野氏)。当初は国内市場向けに提供し,3年間で100社の導入を目標とする。