会見で質問に答える間塚道義会長兼社長(写真:小久保 松直)
会見で質問に答える間塚道義会長兼社長(写真:小久保 松直)
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 富士通は2009年9月25日、都内で記者会見を開き、間塚道義会長が同日付で社長を兼務する人事を発表した。前社長の野副州旦氏は病気療養を理由に相談役に退いた(関連記事1関連記事2)。  会見での一問一答は以下の通り。質問には、同日付で代表取締役社長に就任した間塚道義氏が回答した。

辞任の経緯は。

 今日の定例取締役会の前に、野副さんから私に「病気療養のため代表取締役社長を辞任したい」と突然の申し出があった。その後正式に定例取締役会で野副さんの辞任の申し出を審議し、了承した。同時に今日付で、私が会長と社長を兼務する人事も決定した

野副氏の病状は。

 具体的な病名は個人のプライバシーに関わることなので公表は控える。ただ今日野副さんと話した時は、非常に疲れている印象を受けた。

事前に辞任の申し出があるのが普通では。

 弊社の社外取締役や監査役は多忙を極めている。このため臨時取締役会を開催することが容易ではない。野副さんはこの点を考えて、今日の定例取締役会の前に辞任を申し出たのではないか。

病気以外の理由は考えられないのか。

 考えられない。あくまで病気療養が理由だ。

手形問題で2008年4月に辞任した小野俊彦元副社長の件といい、富士通において経営幹部の辞任が相次いでいる。

 昨年4月に辞任した小野俊彦元副社長の件と今回の件は全く別問題だ。

野副氏は「国内の営業改革を2009年度中に完了させる」と語っていた。その方針に変更はあるか。

 今後もこの方針に変更はない。私が東日本営業本部長であった時、野副さんが営業管理部長として、共に中堅・中小企業改革を牽引した。当時から国内の営業改革に関しては同じ意見を持っていた。

中堅・中小企業改革の見直しの行方は。

 現在は最終的な詰めの段階だ。詳細が固まり次第、迅速に発表する。