写真●NTTコミュニケーションズの北村和広OCNサービス部サービス開発グループ担当部長
写真●NTTコミュニケーションズの北村和広OCNサービス部サービス開発グループ担当部長
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 OpenIDファウンデーション・ジャパンは2009年9月25日、OpenIDの企業利用を紹介する会員向けセミナー「OpenID BizDay」を開催した。NTTコミュニケーションズの北村和広OCNサービス部サービス開発グループ担当部長が登壇し、OCNサービスでのOpenID導入計画を明らかにした(写真)。

 北村担当部長は「まずはNTTコム内部のサービスをOpenIDを使ってシングルサインオン(SSO)で認証できるようにしていく」とした。NTTコムは自身でOpenIDを発行し、そのOpenIDを使ってOCNの各種サービスを認証できるようにする。11月にメールとブログをOpenIDに対応させる。その後、プロバイダ契約の変更手続きやストレージサービス、決済サービス、音楽配信サービスもOpenIDで認証できるようにする。

 同時に子会社のNTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」もOpenIDを使った認証に対応させる。これにより、一つのIDでOCN、gooの各種サービスを利用できるようになる。従来はOCN、gooの各種サービスで異なるID/パスワードを発行していて、利用者の使い勝手を落としていたという。

 2010年以降はNTTコム以外のサービスとも連携させる。10年3月にはNTTコム、NTTレゾナント、NTTドコモのIDを使って、外部のサービスで認証できる「NTTシングルサインオン」(仮称)を提供する予定だ。「3社まとまったログインボタンを用意して、これをWebサービス事業者に使ってもらう。送客の役に立てると思う」(北村担当部長)。

 このほかOCNの各サービスで、他社が発行するOpenIDで認証できるようしていく予定だ。OpenIDを発行する代表的な企業としては、ヤフーやmixiなどがある。