Core i7
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Core i7を搭載するASUS G60J
Core i7を搭載するASUS G60J
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 米Intelは米国時間2009年9月23日,ノート・パソコン向け新型プロセサ「Intel Core i7」2モデルと「同Extreme Edition」1モデルの提供を開始したと発表した。台湾ASUSTeK Computer(ASUS)や米Dell,米Hewlett-Packard(HP),東芝が同プロセサ搭載ノート・パソコンの出荷を始めている。

 これらのプロセサは「Nehalem」(開発コード名)マイクロアーキテクチャ・ベースのクアッドコア・モデルで,開発コード名は「Clarksfield」。製造プロセス・ルールは45nm。動作周波数は,Core i7の「Core i7-820QM」が1.73GHz(ターボ動作時3.06GHz),「Core i7-720QM」が1.60GHz(同2.80GHz),Core i7 Extreme Editionの「Core i7-920XM」が2GHz(同3.20GHz)。キャッシュ・メモリーのサイズはi7-820QMとi7-920XMが8Mバイト,i7-720QMが6Mバイト。

 いずれも「Intel Turbo Boost Technology」に対応しており,動作周波数を最大75%高めるターボ動作が可能。対応メモリーは最大データ転送レート1333MHzの2チャンネルDDR3。PCI Express 2.0対応グラフィックス(x16が1つまたはx8が2つ)が利用できる。i7-920XMは「Intel Extreme Memory Profiles(Intel XMP)」や「Intel Extreme Tuning Utility」といった技術を採用し,高速化している。

 1000個ロット時の単価は,i7-820QMが546ドル,i7-720QMが364ドル,i7-920XMが1054ドル。

 またIntelは,Nehalemベースのノート・パソコン向け次期プロセサとして,32nm版デュアルコアでグラフィックス機能内蔵型の普及価格帯モデル「Arrandale」(開発コード名)を計画している(関連記事:6コア、12スレッド実行などIntelが32nm版CPUの計画を公表

さらに同社は,2010年の早い時期にLinuxベースのモバイル機器向けソフトウエア「Moblin」を米Microsoftのリッチ・コンテンツ再生技術「Silverlight」に対応させると発表した。

[発表資料(その1)]
[発表資料(その2)]

■変更履歴
第2段落で「『「Core i7-720QM』が1.60GHz(同3.28GHz)」としていましたが,正しくは「『Core i7-720QM』が1.60GHz(同2.80GHz)」です。本文は修正済みです。 [2009/09/24 17:55]