米Palmは米国時間2009年9月17日,2010会計年度第1四半期(2009年6~8月)の決算を発表した。会計原則(GAAP)ベースの売上高は6800万ドルで前年同期の3億6690万ドルから激減した。純損失は1億6450万ドル(希薄化後の1株当たり損失は1.17ドル)となり,前年同期の4190万ドル(同0.39ドル)から大幅に赤字が拡大した。

 GAAPベースではPalm webOS製品(現行製品はPalm Preスマートフォン)にサブスクリプション・アカウンティングの会計処理を適用しているが,この影響や一時的費用を除いた非GAAPベースの調整済み売上高は3億6070万ドルで,純損失は1360万ドル(希薄化後の1株当たり損失は0.10ドル)となる。

 米メディア(New York Times)によると,アナリスト予測は非GAAPベースの調整済み売上高が2億9770万ドル,希薄化後の1株当たり損失が0.24ドルだった。

 Palmが当期に出荷したスマートフォンは82万3000台で,前期と比べ134%急増した。しかし前年同期の実績を30%下回った。実売台数は81万台で,前期比76%増,前年同期比21%減だった。

 同社は今後の見通しとして,2010会計年度第2四半期(2009年9~11月)の非GAAPベースの調整済み売上高を2億4000万~2億7000万ドル,通期(2009年6月~2010年5月)の同条件の売上高を16億~18億ドルと予測している。

 また同社は,約1600万株の売却計画を明らかにした。これにより得る収益は,運転資金と一般的事業資金に充てる。米Elevation Partnersが3500万ドルで株式の購入意向を示しているという。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]