中部日本放送(CBC,本社:愛知県名古屋市)は,伊勢湾台風からちょうど50年目の2009年9月26日に,同日放送する特別番組に合わせて,「災害報道」をテーマとしたワンセグ独立放送(非サイマル放送)を実施する。

 今回のワンセグ番組は,デジタル時代の新たな災害報道にトライするため,ラジオ局と報道局が中心となって制作する。言わば「ラジオが作るワンセグ番組」と位置づける。ラジオ・テレビ兼営局のCBCならではの取り組みと言える。なおCBCにとって,ワンセグ独立放送の実施は初めてとなる。

 2009年9月26日に放送される特別番組は,JNN50周年スペシャル『迫り来る!天変地異~伊勢湾台風50年・今そこにある危機~』で,放送時間は午後3時半から5時25分を予定する。ワンセグ独立放送は,特別番組の後半部分(4時20分頃~5時25分)での実施を予定する。

 CBCの今回の企画意図の概要は以下の通り。1995年の阪神淡路大震災の際は発生直後は全体の被害状況が報道の中心だったが,日がたつと共に避難情報や安否情報など細かな情報が必要とされ,それに応えたのがラジオだった。そこで,大災害時発生時はラジオで放送している災害情報をワンセグでも放送することで,ラジオの機動力をテレビに生かし,ラ・テ兼営局にとっての「新しい災害報道のモデルを作ろう」というのが、今回の狙いと説明する。

[発表資料へ]