英ARMは英国時間2009年9月16日，デュアルコア・プロセサ「Cortex-A9 MPCore」の実装用ハード・マクロとして，高速版および低消費電力版のライセンス提供を開始した。高速版ハード・マクロを使うと，動作周波数2GHz以上のプロセサが製造可能という。
利用可能な製造プロセスは，台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Company（TSMC）の40nm G。最大8Mバイトのレベル2キャッシュ・メモリーを搭載できる。高速版は，主に高い処理能力を必要とする機機向け。低消費電力版は，セットトップ・ボックス（STB）やデジタル・テレビ，プリンタといった消費電力／発熱を抑える必要のある機器に適している。処理性能は最大4000DMIPSで，消費電力は250mW未満。
ライセンス契約者へのハード・マクロ提供は2009年第4四半期に開始する。
米メディア（InfoWorld）によると，高速版Cortex-A9 MPCoreの消費電力は1.9W。ARMがベンチマーク・テストで比較したところ，米Intelの「Atom N270」（動作周波数1.6GHz）より高性能だったという。
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