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 米連邦政府は米国時間2009年9月15日,政府の各機関向けにクラウド・コンピューティング・ベースの技術やサービスを提供するサイト「Apps.gov」の開設を発表した。クラウド・コンピューティングの導入は,オバマ政権のコスト削減に向けた取り組みの一環。

 連邦政府の最高情報責任者(CIO),Vivek Kundra氏によると,Apps.govは,政府機関が生産性や共同作業の向上,効率化を図るためのクラウド・ベースのITサービスを,オンラインで簡単に閲覧して購入するワンストップの手段を提供する。「クラウド・ベースのサービスは,関連アプリケーションやデータをデバイスごとに格納しておく必要がないため,ITの活用法が従来と変わるだけでなく,税金を節約できる」と同氏は説明する。

 ITの利用はさまざまな政策の遂行において重要だが,新たなITサービスや製品の調達は手間がかかり,セキュリティの実装も複雑で経費と時間を要する。また,部署どうしで重複している場合もある。このような問題から,政府機関全体に調達したITは,十分な成果を発揮していない場合が多い。連邦政府はこうした状況を克服するための手始めとして,Apps.govの開設を決定したという。

 Apps.govのカタログには,米Salesforce.comのアプリケーションのほか,米Googleのサービスなどが含まれている。

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