写真●マイクロソフトの近藤和彦 開発ツール製品部エグゼクティブプロダクトマネージャー(撮影:皆木優子)
写真●マイクロソフトの近藤和彦 開発ツール製品部エグゼクティブプロダクトマネージャー(撮影:皆木優子)
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 「開発の初期段階からモジュールの結合作業を繰り返す『継続的インテグレーション』がソフトウエアの品質を高める」。2009年9月15日,東京都内で開催されたソフトウエア開発者向けイベント「XDev2009」でこう説くのは,マイクロソフトの近藤和彦 開発ツール製品部 エグゼクティブプロダクトマネージャー(写真)だ。

 継続的インテグレーションとは,従来,ソフトウエア開発の後半で実施していた各ソフトウエア・モジュールの統合作業を開発の初期段階から行うことで,問題発生時の原因の切り分けを容易にしようというもの。統合作業を開発の後半で行うと「原因の究明が困難だったり,修正時の副作用が大きくなったりする」(近藤マネージャー)。

 しかし,初期段階からの頻繁な統合作業は極めて煩わしい。そこで,継続的インテグレーションを支援するものとして,テストの自動化ツールが重要であるとする。手動のテストだけでは工数が大幅に増え,オペレーション・ミスが発生する可能性も高まるからだ。

 マイクロソフトでは,テストの自動化やソースコード管理,プロジェクト管理を支援するツールとして「Team Foundation Server」を用意している。こういった開発ツールを導入することによって,ソフトウエアの開発を成功に導けるとしている。