サイボウズは2009年9月15日、中小企業向けのSaaS「かんたんSaaS」を10月末から開始すると発表した。同社のデータベースソフト「デヂエ」をベースに、顧客台帳や日報、勤怠管理などのアプリケーションを構築。そのアプリケーションをSaaSとして提供する。料金は1アプリケーションが1ユーザー当たり500円。青野慶久社長は「安くて分かりやすいサービスとして企画した」とする。

 開始当初は12種のアプリケーションを用意する。利用企業の管理者が管理画面で必要なアプリケーションを選択するだけで利用を開始できる。今後も毎月アプリケーションを追加する予定だ。直接販売するほか、代理店を通じた間接販売も行う。

 代理店は従来のシステムインテグレータのほか、特定市場に強い非IT企業も取り込む計画。「かんたんSaaSはあえてカスタマイズできない仕様にしているなど、わかりやすさを重視していている。売り手にとってもITの知識がいらない商材になる」(野水克也マーケティング部長)。2010年度中に1万5000ユーザーIDの獲得を目指す。