米Dellは米国時間2009年9月10日,電子カルテ普及に向けたEMR(電子医療記録)ソリューションを発表した。同社のソフトウエア,ハードウエア,サービスを組み合わせ,医療機関と協力して医師が患者の情報を共有できるようにする。

 同ソリューションは,各医療機関の情報システムに対応し,関連する小中規模の医院や医師の間での患者情報の共有,効果的な治療の判断,管理体制の合理化を支援する。Dellが構築したモジュラ型システムは,医療機関が医師コミュニティのニーズに合わせてカスタマイズすることが可能。

 Dellは,システム導入前の査定,導入や使用に関する医師やスタッフのトレーニングといったサポートも手がけ,専用ヘルプデスクを設置してソフトウエアおよびハードウエアに関する問い合わせに24時間対応する。また,医師が必要とするEMR技術やサービスを手軽にワンストップで導入できる環境も提供する。

 健康情報交換システムのホスティングは,医療機関あるいはDellパートナが行う。早期導入プログラムには,米国の大手医療研究機関Tufts Medical CenterやMemorial Hermannなどが参加したという。

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