キヤノンソフトウェアは2009年9月11日,ワークフロー・システム構築ソフトの新版「Web Plant V1.2.1」の販売を開始した。複数の処理待ち伝票を短時間で連続承認できるようにするなど,使い勝手を高めた。価格は小規模向けが200万円(税別)から,ユーザー数無制限の大規模向けが550万円(同)から。販売目標は2011年までに70社,20億円(システム開発費を含む)。

 Web Plantは,申請,承認,回覧,受発注など一連のワークフロー処理を実行するシステム構築・運用ソフト。Webアプリケーション・サーバーのTomcatで動作する,関連する業務システムと連携できるほか,ビジネス・プロセスをGUIで定義/設計する開発環境を備えている。

 新版では主に,使い勝手を高めた。例えば,処理待ち伝票を自動的に立ち上げる機能を追加し,連続承認を実行しやすくした。大量の伝票を処理する月次処理などの負荷を軽減するのが狙いだ。また,伝票に添付した画像を伝票上で表示する機能により,別途画像ファイルを開く手間を省いた。

 利用環境は以下の通り。Web Plantのサーバーは,OSがWindows Server 2003/2008,WebサーバーがApache,アプリケーション・サーバーがTomcat。DBMSとして,OracleまたはSQL Serverが必要。Web Plantを利用または開発・運用するユーザー側の環境は,OSがWindows 2000/XP/Vista,WebブラウザがInternet Explorer 6以降。実行環境として,.NET Framework2.0/3.0/3.5を使う。