8月30日の衆院選直前に政党のインターネット広告量は大きく増え、投票までの1週間(8月24―30日)でパソコンに広告が表示された回数は合計2億5994万回と、公示前の約2倍に達した。大手ポータルや新聞社などが開設した衆院選関連サイトの訪問者数も、投票日までの2週間に各週100万人前後の伸びを示し、24―30日には344万5000人に達した。ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)が推計値をまとめた。

 ネット広告については、画像を使ってメッセージを伝えるバナー広告がパソコンに表示された回数をVRIが週別に推計した。8月10―16日の表示回数は1億3484万回だったが、公示日をまたぐ8月17―24日には前週の1.6倍となる2億1999万回に、24日―30日にはさらに2割増の2億5994万回になった。

 衆院選関連サイトの訪問者数は8月10―16日で121万2000人だったが、17―24日には前週の1.7倍の209万7000人、24―30日にはさらに1.6倍の344万5000人になった。政党の公式サイトも訪問者数も34万8000人、64万7000人、76万1000人と大幅に伸びた。

 公示日以降の衆院関連サイトの訪問者をみると、男女比はほぼ70対30の割合。同期間のネット利用者全体の男女比(55対45)からすると男性の比率が高かった。同様に職業別では会社員など「給料事務」の割合が35%と高い傾向にある。また公示日以降、サイトの訪問者数などほとんどの指標は、投票日とその前日がピークになっていた。投票日における衆院選関連サイトの訪問者数は公示日以降の平均の3.63倍、前日は1.16倍だった。

■関連情報
・ビデオリサーチインタラクティブのWebサイト http://www.videoi.co.jp/