米Dellは米国時間2009年9月9日,中小企業向け製品として「Dell PowerEdge」サーバー製品系列の新4モデルと新型NASデバイス「PowerVault NX300」,サーバー用管理機能の「Lifecycle Controller 1.2」を発表した。ITシステムの運用作業を省力化するとともに,ダウンタイム短縮とセキュリティ強化,コスト削減の実現を支援する。

 新型サーバーは,タワー・サーバーが「Dell PowerEdge T110」「同T310」,ラックマウント・サーバーが「同R210」「同R510」。いずれも米Intelの「Xeon 3400」プロセサを搭載し,OSは「Microsoft Windows Server 2008 R2」。PowerEdge T110は規模の小さな企業向けモデルで,机の上に設置できるほどの大きさ。PowerEdge R210は,奥行き15.5インチ(約394mm)の小型シャーシを採用した小企業向け製品。PowerEdge R510は,2Uサイズの中企業向け製品。新モデルは省電力性に配慮しており,従来モデルに比べPowerEdge R210は88%,PowerEdge T310は65%エネルギー効率が高いという。9月中に販売を開始する。価格は599ドルから。

 PowerVault NX300は,「Microsoft Windows Storage Server 2008」ベースのNAS製品。1台で最大4Tバイトのデータを格納できる。データ容量の増加に合わせてアレイ構成に拡張することも可能。10月に発売する。価格は3000ドルから。

 Lifecycle Controller 1.2は,ローカル/リモート・サーバーへのOSインストールを自動化するなどして,サーバー導入作業を省力化する。米BMC Softwareの「BladeLogic Operations Manager」および米Microsoftの「System Center Configuration Manager」という管理ソフトウエアに対応している。

 Dellは,新たな無停電電源装置(UPS)28モデルも発表した。10月に発売する。価格は269ドルから。

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