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 日本旅行は、色付きの2次元コード「カラーコード」を使ってイベント・コンベンション用の電子チケットを配信するサービスを始める。イベント参加者がメールで受け取ったコードを携帯電話の画面に表示し、会場のカメラにかざして本人確認する。コードに主催者のロゴやキャラクターをあしらい、4色のデザインで表現できるのが特徴。すでに医学学会や消防団のセミナーで採用が決まっており、日本旅行は年間100以上のイベント利用を目指す。

 カラーコードは韓国colorzip mediaが開発した技術。日本旅行は国内の事業権を持つカラージップジャパンと提携して電子チケットの配信を始める。日本旅行のイベント受け付け/管理システム「Apollon(アポロン)」で参加者が必要情報を記入し、決済すると、カラーコード付きのメールが携帯電話やパソコンに届く。

 参加者が携帯電話の画面にコードを表示し、イベント会場のカメラにかざすと、主催者のパソコンに情報が表示され、本人確認を行える。1分間に5人程度を受け付け処理でき、参加者数をリアルタイムに把握できる。また大型施設で複数のイベントを開催する場合、利用者は1つのコードでそれぞれに参加でき、主催者もどのイベントに誰が参加したかを把握できる。コード自体に個人情報は埋め込まずにサーバーで管理し、漏えいを防ぐ。

 日本旅行が扱ってきたイベントでは、印刷した招待状を郵送するのが通例で、主催者は発送の2週間前に原稿を入稿し、完成後も追加作業が発生していた。同社はカラーコードを使った電子チケットの利点として、紙に比べたコストの低さや、ペーパーレス化による環境負担の軽減を挙げている。

■関連情報
・日本旅行のWebサイト http://www.nta.co.jp/
・カラージップジャパンのWebサイト http://www.colorzip.co.jp/ja/