日立ソフトウェアエンジニアリングは10月から、IBM製グループウエア「Lotus Notes/Domino」のホスティングサービスを提供する。日立ソフトのクラウドサービス「Secure Online」上で提供し、リソース監視やパッチ適用など安定運用に必要な一連の作業を請け負う。ノーツを導入済みの中堅・中小企業を対象に、2年間で2万ユーザーの獲得を目指す。

 サービス名称は「Notesオフィス基盤サービス」。サービス内容は、(1)ノーツ環境のアウトソーシング、(2)取引先との情報共有支援、(3)ノーツ・アプリケーションの開発環境の提供である。(1)は社内にある既存のノーツ環境を、Notesオフィス基盤サービスに移行するもの。これにより、ノーツで構築したシステムの運用・保守の手間を軽減できるという。

 (2)はユーザー企業の既存のノーツ環境を生かしながら、取引先や関連会社などとの情報共有システムを迅速に構築するためのサービスだ。Notesオフィス基盤サービスを動かすシステムから、取引先や関連会社などにノーツIDを発行し、既存のノーツ環境とデータをやり取りできるようにする。取引先や関連会社はノーツを導入する必要はない。(3)は、ノーツ・アプリケーションの開発・検証用の環境を提供するものである。

 料金は未定。藤山政治第2産業システム本部第3システム部課長は、「契約期間の長さに応じた月額料金にすることを検討している」という。