CSKホールディングス(CSK HD)と住商情報システム(SCS)は2009年9月8日、業務提携に向けて協議を開始すると発表した。両社は「提携による相互の事業基盤強化や、新しい業務展開の可能性などについて協議を行っていくことに合意した」としている。提携の詳細は両社からのメンバーで構成する委員会を設置し、そこで決定する計画だ。

 CSK HDは同日、社長交代や資本増強策も発表した。福山義人社長が退任し、CSK HDの執行役員でCSKシステムズの中西毅社長が9月30日付で就任する。CSK HDは約300億円の債務超過に陥る可能性があることから、投資会社ACAを引き受け先にした約160億円の優先株の発行などの増資策も実施する。

 SCSとの業務提携も経営再建策の一環。CSK HDは同社の中核事業である情報サービス事業について、「独立系情報サービス企業グループとして再建に向けた経営施策を推進していく」としている。さらに今後、「事業基盤確立のための一つの施策として、異業種・同業他社との業務提携も積極的に検討し、業容の拡大を図り、当社グループの企画価値を中長期的に高めていく予定」とした。