読売新聞社が10月29日に開設する「yomiDr.(ヨミドクター)」のトップ画面イメージ
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 読売新聞東京本社は、医療に関する記事や調査資料を集めた一般読者向けのWebサイト「yomiDr.(ヨミドクター)」を10月29日に開設する。一部に月額有料制を導入する予定。読売本紙が約3000の病院を調査した特集企画「病院の実力」などを掲載し、病気や治療法ごとの患者数、手術件数を閲覧できるようにする。

 本紙やムックの「病院の実力」で評判の良かったデータを選び、病院選びの参考として掲載する。データは希望の地域を選んで並べ替えられるようにする。また同社が従来ネット上で扱わなかった地方発の病院情報も取り上げる。有料部分の目玉の1つにするが、一部は無料で読めるようにする方針。

 有料制のもう1つの目玉は、医療の記事を目的別に検索できる「医療大全」。人体の部分と病名を選ぶと、検診、治療、付き合い方など分野ごとに整理した記事を表示する。サイト開設時には100以上の疾患について約2000件の記事を収録する。動画や最新の治療情報などを専門記者が随時書き加えていく予定。こちらも一部は無料で公開する。

 これに加え無料部分には医療、介護、健康に関するニュースを掲載し、紙面のコラムも転載する。サイト内に医師や読売の記者によるブログも設ける。主なブロガーは、著書「がんばらない」で知られる長野・諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏、眼科医で抗老化医学にも詳しい慶応大学医学部教授の坪田一男氏など。

 有料部分の料金は1カ月420円で、読売新聞の購読者はその半額とする。有料会員向けにはこのほか、紙面の長期連載「医療ルネサンス」のうち反響の大きかったシリーズをデジタルデータでダウンロードできる記事パック(税込み525円)も用意する。

■関連情報
・読売新聞東京本社のWebサイト http://www.yomiuri.co.jp/